
どうも高森です。
スピードマスター ampmと言えば、1997年の40周年記念に登場した特別なモデルですよね。
グレー文字盤に赤や黄、水色を配した独自のカラーリングと、クロノグラフやトリプルカレンダーを備えた複雑機構が魅力となっています。
相場は20万円台から40万円超へと高騰し、流通量も減少傾向にあります。
本記事では、特徴や相場推移、コスモスやデイトとの比較、購入時の注意点まで専門的に解説し、スピードマスター ampmを理解するための確かな情報を整理します。
記事のポイント
- スピードマスター ampmの特徴とデザイン性がわかる
- スピードマスター ampmの相場推移と価格変動が理解できる
- スピードマスター ampmの維持費やオーバーホール内容がわかる
- スピードマスター ampmと他モデルの違いを理解できる
スピードマスター ampmの特徴と魅力

ムーブメントCal.1151の仕組みと精度

Cal.1151は、オメガがスピードマスター マーク40 AM/PMに搭載した自動巻きクロノグラフムーブメントです。信頼性の高いETA社のValjoux 7751をベースに開発されており、複雑機構ながら安定した精度を誇ります。
なぜ評価されるのかというと、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)に加え、曜日・日付・月を表示するトリプルカレンダーを搭載している点にあります。さらに9時位置の24時間計により、午前と午後を視覚的に区別できる仕様です。
具体的には、44時間のパワーリザーブを持ち、日常生活に十分な持続性を確保しています。パーツ数は200以上と多く、整備には専門技術が必要です。そのため、定期的なオーバーホールが精度維持のカギとなります。
まとめると、Cal.1151は「多機能と安定性を兼ね備えた実用的ムーブメント」です。複雑機構を楽しみながらも、日常使用に耐える信頼感がAM/PMの魅力を支えています。

Cal.1151は名機7751をベースにした安心感のあるムーブメント。
複雑なのに実用的、という点がオメガらしいですね。
1997年発売の背景と40周年記念モデルの位置づけ
スピードマスター マーク40 AM/PMは、1997年に誕生40周年を記念して登場したモデルです。1957年の初代スピードマスターから数えて40年という節目を祝うために開発されました。
記念モデルといっても数量限定ではなく、約10年間生産されたため市場流通も比較的多く、幅広い愛好家に親しまれてきました。40周年という節目に合わせ、従来の手巻き「ムーンウォッチ」ではなく、自動巻き+多機能のモデルとして差別化が図られています。
具体的には、3種類のバリエーションが展開されました。
- コスモス(Ref.3520.50):黒文字盤のクラシックデザイン
- AM/PM(Ref.3520.53):独特な5色の配色
- デイト(Ref.3513.53など):ギョーシェ文字盤を備えたモデル
このように記念モデルでありながら限定性はなく、「特別感と実用性を両立したシリーズ」として位置づけられています。
結果的に、現在ではAM/PMの個性的なデザインが最も人気を集め、中古市場でも価格が上昇しています。

40周年を祝うシリーズですが、あえて限定にしなかったのが特徴です。
そのおかげで今も比較的探しやすい記念モデルですね。
AM/PMカラー配色の意味とデザイン性

AM/PMモデルの最大の特徴は、5色を大胆に使った配色デザインです。通常の時計は視認性を重視し3色程度にまとめられることが多いのですが、このモデルはグレーを基調に赤・黄・水色・黒を組み合わせ、遊び心のあるデザインを実現しています。
特に9時位置の24時間計がユニークで、黒と水色で午前と午後を区別します。多くのGMTモデルが「昼と夜」を分けるのに対し、AMとPMをそのまま切り分ける表現は珍しく、独自性を高めています。
さらに、日付を示すポインターデイト針は黄色で、先端が飛行機(またはスペースシャトル)を模した形状です。クロノグラフ秒針と積算計の針は赤で、視認性を確保しながらもアクセントとして際立ちます。
まとめると、この配色は1970年代のレトロ感を漂わせつつ、現代的な個性を演出する要素です。そのため、当時は異端視されながらも、近年再評価が進み「唯一無二のスピードマスター」として存在感を増しています。

赤・黄・水色の組み合わせは、初めて見る人には驚かれることも。
ですが一度腕に乗せると、不思議と馴染んで格好良いんです。
トリプルカレンダー機能の構造と使い方

スピードマスター AM/PMには「トリプルカレンダー」と呼ばれる機能が搭載されています。これは、日付・曜日・月を同時に表示できる複雑機構で、通常のカレンダー付き腕時計よりも高い実用性を持ちます。
なぜ重宝されるのかというと、1本でスケジュール確認が完結する利便性があるためです。特にビジネスシーンでは、日付や曜日の把握は必須であり、視認性の良いトリプルカレンダーは役立ちます。
具体的には、以下のような配置になっています。
- 12時位置:曜日と月を表示する小窓
- 文字盤外周:ポインターデイト針による日付表示
- 9時位置:24時間計でAM/PMを表示
このように情報量は多いですが、色分けや針のデザインによって直感的に判読できる設計です。
つまり、トリプルカレンダーは「複雑だが日常的に使える便利機能」であり、実用性とコレクション性を兼ね備えています。
オメガ公式サイトでも、複雑機構を搭載したモデルはブランドの技術力の象徴とされています。

カレンダー表示が多くても、慣れると一目で把握できます。
特に日付針のデザインは遊び心が効いていて面白いですよ。
ケースサイズ39mmの着用感と使いやすさ

スピードマスター AM/PMのケースサイズは39mmで、現代の基準ではやや小ぶりですが、これが大きな魅力となっています。大ぶりなクロノグラフが主流の中で、39mmは日本人の手首に自然に馴染みやすいサイズです。
なぜ使いやすいのかというと、厚みのあるクロノグラフ機構を収めつつもバランスが取れているためです。一般的なスーツスタイルにも合わせやすく、ビジネスとカジュアルを両立できます。
具体的には、以下の点で評価されています。
- 手首が細い方でも収まりが良い
- 重量感はありつつも長時間装着しやすい
- 女性でも違和感なく使用できるユニセックス性
このように、サイズ感はユーザー層を広げる要素となっており、近年の「小ぶりな時計回帰」の流れにも合致しています。
まとめると、39mmは「控えめでありながら存在感のあるサイズ」で、デザインと実用性を両立した黄金比といえます。

39mmは控えめですが、手首に乗せた時の収まりが本当に良いです。
大型時計に抵抗がある方にも安心しておすすめできますよ。
オーバーホールの必要性と維持コスト
機械式腕時計であるスピードマスター AM/PMは、定期的なオーバーホールが必須です。オーバーホールとは時計を分解し、清掃や部品交換、潤滑を行って精度を維持する作業を指します。
なぜ必要かというと、内部には200点以上のパーツが組み込まれており、油切れや摩耗が進むと精度が落ちるだけでなく、破損の原因になるためです。特にCal.1151はクロノグラフやカレンダー機構が複雑で、メンテナンスを怠ると修理不能になるケースもあります。
具体的には、5〜7年に1度のオーバーホールが推奨されています。正規店での費用は7〜10万円前後が目安で、部品交換が必要な場合はさらに上がることもあります(出典:オメガ公式サービス情報)。
まとめると、オーバーホールはコストがかかる一方で、時計を長く快適に使うための投資です。適切なメンテナンスを行えば、AM/PMは世代を超えて愛用できる資産価値の高い一本といえるでしょう。

複雑なモデルほどオーバーホールは大切です。
維持費はかかりますが、それ以上の安心感と価値がありますよ。
復刻・オマージュモデルに見るAM/PMの価値

スピードマスター AM/PMの独自性は、復刻やオマージュモデルの存在によってさらに際立っています。 特に有名なのは、2018年に発表された「HODINKEE10周年記念限定モデル」です。
この限定モデルは、創設者の祖父が愛用していたAM/PMにインスピレーションを受けて制作されました。クロノグラフ針の赤や水色のアクセントなど、当時のAM/PMを思わせるデザインが取り入れられています。オリジナルの存在感が、後の世代のデザインに影響を与えた証拠といえるでしょう。
また、こうした復刻や限定品は、オリジナルモデルの市場価値を高める要因にもなります。中古市場ではAM/PMが他のマーク40シリーズより高値で取引される背景に、この「後世に与えた影響」があります。
結論として、AM/PMは「一時の流行」ではなく、「復刻されるに値するデザイン」として認識されており、時計愛好家からの評価が継続的に高まっています。

後にオマージュされるモデルは、時代を超える力を持っています。
AM/PMもそのひとつで、長く語り継がれる存在ですね。
スピードマスター ampmの中古市場と購入ポイント

相場推移:20万円台から40万円超への変動

スピードマスター AM/PMの中古相場は、近年大きく上昇しています。 2018年頃までは20万円台後半で見つかることもありましたが、2022年以降は40万円前後が相場となり、今ではそれ以上に値上がりしているケースもあります。
なぜここまで価格が変動したのかというと、流通量の減少と再評価の高まりが背景にあります。特に、他のマーク40シリーズに比べて個性的なデザインを持つAM/PMは、国内外でコレクション需要が増加しました。
具体的には、海外市場のChrono24などでは40万円台後半〜50万円超の掲載もあり、国内でも同様の水準が見られます。付属品の有無やコンディションによって差はありますが、20万円台で入手できる時代は完全に終わったといえるでしょう。
まとめると、AM/PMは「入手しやすい価格帯から投資価値を持つモデルへ」移行した時計です。将来的な資産性を考慮しても、相場の上昇は注目すべきポイントといえます。

かつては手頃だったAM/PMも、今や投資対象といえる存在です。
買うなら早めの判断が必要かもしれませんね。
付属品の有無が中古価格に与える影響

スピードマスター AM/PMの中古価格は、付属品の有無で大きく変わります。 時計本体だけよりも、箱やギャランティーカード、取扱説明書などが揃った個体の方が、数万円以上高値で取引される傾向があります。
なぜかというと、付属品は「正規性と安心感の証明」となるからです。特にギャランティーカードは正規購入の記録であり、コレクターや投資目的の購入者にとっては重要な評価ポイントになります。
具体例として、国内大手中古市場では、同じRef.3520.53でも付属品完備の個体が40万円台後半、本体のみだと30万円台半ばと、10万円近い差がつくことがあります。これは、コレクション性と資産性を重視する中古時計市場ならではの現象です。
つまり、「付属品は価格を押し上げる要素」であり、資産価値を考えるなら可能な限り揃った個体を選ぶのが賢明といえます。

付属品は“おまけ”ではなく価値の一部です。
特にギャランティーがあると、売却時の安心感が違いますよ。
コスモスやデイトモデルとの違いと比較ポイント
スピードマスター マーク40には「コスモス」「AM/PM」「デイト」の3タイプがあります。それぞれデザインや機能の個性が異なり、選ぶ際の比較ポイントになります。
まず「コスモス(Ref.3520.50)」は黒文字盤に白い針を採用し、ムーンウォッチを思わせるクラシックな配色が特徴です。トリプルカレンダー機能を持ちながらも、見た目は伝統的で落ち着いた印象です。
次に「AM/PM(Ref.3520.53)」は、グレー文字盤に赤・黄・水色を配した最も個性的なデザインで、9時位置の24時間計が午前午後を色分けしています。独創性を重視する人向けです。
最後に「デイト(Ref.3513.53など)」はシンプルに日付のみの表示で、クロノグラフ針などに赤を強調したスタイルです。中央部にギョーシェ彫りが施された文字盤は、エレガントさを増しています。
モデル | 主な特徴 | デザイン性 | 機能性 |
---|---|---|---|
コスモス | トリプルカレンダー | クラシック(黒×白) | 実用性重視 |
AM/PM | トリプルカレンダー+AM/PM表示 | 個性的(赤・黄・水色) | デザイン重視 |
デイト | 日付表示のみ | ギョーシェ彫り+赤針 | シンプル機能 |
まとめると、コスモスは王道、AM/PMは独自性、デイトはシンプルさが魅力であり、自分の好みに応じて選択することが重要です。

同じマーク40でも、キャラクターは三者三様です。
“どんなシーンで使うか”を基準に選ぶと後悔しませんよ。
中古品購入時に確認すべき状態チェックリスト

スピードマスター AM/PMを中古で購入する際は、状態確認が最重要です。 外観の美しさだけでなく、内部のメンテナンス履歴も含めて注意が必要です。
チェックすべき主なポイントは次の通りです。
- 風防の傷や交換歴:ガラスに大きな傷があると視認性に影響
- ブレスレットやラグの摩耗:緩みがあると装着感が低下
- 針やインデックスの夜光塗料:変色や劣化がないか確認
- ムーブメントの作動確認:クロノグラフやカレンダーの動作が正確か
- オーバーホール履歴:直近で整備されているかどうか
なぜこれが重要かというと、部品交換や修理が必要になると、数万円から十数万円の追加費用が発生することがあるからです。特にCal.1151は複雑機構のため、部品調達に時間がかかる場合もあります。
結論です。購入前には「外観・機能・整備履歴」の3点を必ず確認することが、長く安心して使うための鍵となります。

見た目が綺麗でも、内部の状態が悪い個体はあります。
履歴や動作確認を怠らないことが、後悔しないコツですよ。
流通量の減少と入手難易度の高まり

スピードマスター AM/PMは、中古市場での流通量が年々減少しています。 1997年から2000年代半ばまで生産されましたが、すでに20年以上が経過しており、状態の良い個体は数を減らしています。
なぜ入手が難しくなっているのかというと、デザインの再評価とコレクション需要の増加が背景にあります。特に近年の復刻やオマージュモデルの登場で、オリジナルAM/PMへの注目度が高まり、買い手が増えたことが要因です。
具体例として、2022年時点で国内大手通販サイトに在庫がわずか2本しか確認できなかったケースがあります。海外市場では流通自体はありますが、価格は軒並み40万円台後半以上と高騰傾向にあります。
まとめると、「以前は選べたモデルが、今では探すだけでも難しい」状況に変化しています。そのため、購入を検討している方は、タイミングを逃さない判断が重要です。

欲しいと思ったときに市場にあるとは限りません。
良い個体を見つけたら、早めに決断するのがおすすめです。
購入タイミングと失敗しない選び方
スピードマスター AM/PMを購入する最適なタイミングは「良個体を見つけたとき」です。 相場が上昇傾向にあるため、待てば安くなる可能性は低く、むしろ希少性が高まることでさらに価格が上がるリスクがあります。
なぜ即断が重要かというと、流通量の減少と付属品完備の個体が少ない現状にあります。特に箱やギャランティーが揃った個体はコレクター人気が高く、出回ればすぐに売れてしまう傾向があります。
失敗しない選び方のポイントは以下の通りです。
- 整備履歴の確認:直近でオーバーホール済みかどうか
- 付属品の有無:箱・保証書が揃っているか
- 相場比較:Chrono24や国内大手通販で最新価格をチェック
- 用途に合うか:日常使用かコレクションかを明確にする
つまり、「市場に出たときが買い時」であり、整備履歴と付属品を重視して選べば失敗は防げます。

良いAM/PMは出会いの一本です。
迷っている間に売れてしまうことも多いので、判断は早めにしたいですね。
所有者のレビューに見るAM/PMの魅力

実際の所有者レビューからも、スピードマスター AM/PMの評価は高いことがわかります。特に「独特なカラーリング」と「程よいサイズ感」が好評です。
理由としては、まず5色を使ったデザインの遊び心が挙げられます。一般的なスピードマスターにはない個性があり、所有者の中には「最初は派手に見えたが、実際に使うと不思議と馴染む」という声も多く見られます。
さらに39mmのケースサイズは、長時間の着用でも疲れにくく、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンに対応できます。男女問わず楽しめる点も、レビューでよく指摘される魅力です。
具体的なレビュー例では、
- 「小振りなのに存在感がある」
- 「70年代の雰囲気が漂い、クラシックとモダンが融合している」
- 「クロノグラフ+トリプルカレンダーの多機能が便利」
といった声が並びます。
以上のように、AM/PMは“使って初めてわかる魅力”を持つモデルであり、レビューを参考にすると購入への安心感が増すでしょう。

実際のオーナーの声は参考になります。
派手に見えても、手首に乗せると自然に馴染むのがAM/PMの面白さですね。
まとめ|スピードマスター ampmの特徴と中古市場
記事のポイントをまとめます。
- スピードマスターAMPMは1997年の40周年記念モデル
- 自動巻きムーブメントCal1151を搭載した複雑機構
- グレー文字盤に赤黄水色を配した個性的な配色
- 九時位置の二十四時間計で午前午後を色分け表示
- 黄色い飛行機型ポインターデイト針が象徴的意匠
- クロノグラフ機能とトリプルカレンダーを同時搭載
- ケースサイズ三十九ミリで日本人の腕に自然な収まり
- 10年間生産され流通量は比較的多いが現在は減少傾向
- 2018年ホディンキー限定がオマージュした実績あり
- 2018年頃は二十万円台だが現在は四十万円超に高騰
- 付属品完備の個体は価格が一段高く資産性も上昇
- コスモスやデイトと比較し最も独自性が際立つモデル
- オーバーホール費用は七万円以上で維持コストは高め
- 国内外で球数減少が進み入手難易度が上がる状況
- 所有者レビューでは小振りでも強い存在感が評価対象
スピードマスターAMPMは独創的な配色と複雑機構を兼ね備えた記念モデルであり、流通量が減る中で価格は上昇を続けています。
購入を検討する際は付属品や整備履歴を確認し、比較検討することが重要です。
詳しくは本文で各特徴を整理しているので、ぜひ参考にして次の調査や購入判断に役立ててください。
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