オメガの「ジャックマイヨール」シリーズは、フリーダイビングの伝説的人物ジャック・マイヨール氏とのコラボレーションによって生まれた特別な歴代モデルです。1995年から2002年にかけて毎年登場したこれらの限定モデルは、シーマスターをベースにしながらも、イルカのモチーフや海を思わせるブルーやグリーンの文字盤で、多くのファンを魅了してきました。
中でも1996年に登場した「オメガ ジャックマイヨール 1996」モデル(Ref.2553.41)は、シリーズの中でも異彩を放つ“深緑の文字盤”が特徴で、現在ではコレクターズアイテムとして高い人気を誇ります。実用性に優れたダイバーズウォッチでありながら、マイヨール氏の哲学を色濃く反映したこのモデルは、今なお多くの時計愛好家にとって特別な存在です。
本記事では、オメガ ジャックマイヨールにおける歴代モデルの魅力を徹底解説し、1996年モデルの詳細スペックや希少価値、中古市場での相場、高く売るためのポイント、長く使うためのメンテナンス方法まで、初めての方にもわかりやすくご紹介します。
オメガ ジャックマイヨール 1996年モデルの購入や売却を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
記事のポイント
- オメガ ジャックマイヨール 歴代モデルの特徴と違いがわかる
- 1996年モデル(2553.41)の魅力や希少価値が理解できる
- 中古市場での価格相場や購入・売却時のポイントがわかる
- 長く使うためのメンテナンス方法と注意点が学べる
オメガ ジャック・マイヨール 歴代モデルの魅力を徹底解説!

ジャック・マイヨールとは?伝説のフリーダイバーの紹介
おそらく「オメガ ジャック・マイヨール」という名前に初めて触れた方は、「ジャック・マイヨールって誰?」と疑問に思うかもしれません。そこで、まずはこの時計の名に冠された人物、ジャック・マイヨール氏についてご紹介します。
ジャック・マイヨール氏は、世界で初めてフリーダイビング(素潜り)で水深100メートルを超える記録を打ち立てた伝説的なダイバーです。1976年に達成されたこの偉業は、当時の人々に衝撃を与え、のちにリュック・ベッソン監督の映画『グラン・ブルー』のモデルにもなりました。彼はその後も自己記録を更新し、最終的には105メートルまで潜水したとされています。
しかし、マイヨール氏が単なるスポーツの英雄で終わらなかったのは、「イルカとともに潜る男」と称されるほど、自然や海洋生物との深い精神的なつながりを大切にしていたからです。特に彼はイルカに特別な感情を抱いており、「自分はイルカのように生きたい」と語っていたとも言われています。
彼の人生は波乱に満ちたものでした。フランス人でありながら、中国・上海で生まれ、幼少期を日本の佐賀県唐津市で過ごしました。そこで初めてイルカに遭遇し、その経験が彼の人生観に大きな影響を与えたのです。こうした背景から、彼は生涯を通じてイルカとの共生を訴え続け、「ドルフィン・マン(イルカ人間)」とも呼ばれるようになりました。
このような精神性と冒険心を兼ね備えたジャック・マイヨール氏の生き様は、ダイビング界だけでなく、人間と自然との関係を見つめ直す象徴的な存在となりました。その哲学や行動が、多くの人に感動を与え、オメガが彼を称える特別な時計を作るきっかけとなったのです。
ポイントまとめ:
- 世界初のフリーダイバーとして水深100mを突破
- 映画『グラン・ブルー』のモデル
- 幼少期を日本で過ごし、イルカとの出会いが人生の原点に
- 海洋への深い愛が、彼のフリーダイビングと一体化していた
- オメガがコラボレーションモデルを作るにふさわしい人物
このように、ジャック・マイヨール氏は単なる記録保持者ではなく、海と共に生き、海を愛した哲学者的存在だったのです。そして、その精神性はオメガの時計という形で、今なお語り継がれています。
オメガとマイヨールの特別な関係とは?

ここで、オメガとジャック・マイヨール氏がどのようにして深い関係を築くことになったのかを掘り下げていきましょう。
まず、オメガはスイスを代表する高級腕時計ブランドであり、長年にわたって宇宙飛行士やプロダイバー、さらには映画『007』シリーズのジェームズ・ボンドといったアイコンとともに歩んできた歴史があります。しかし、その中でもジャック・マイヨール氏との関係は特別でした。
ことの始まりは1981年。マイヨール氏が自身の持つフリーダイビングの記録を更新し、水深101メートルへの挑戦を果たした時、彼の手首には「オメガ シーマスター120」が巻かれていたのです。これは、当時のダイバーズウォッチとしては画期的なモデルであり、回転ベゼルを備えたクォーツ式という最先端の機能を誇っていました。
「マイヨール氏は、ただの広告塔ではありませんでした。」
これは私が正規店でお客様にお話しする際によく使うフレーズです。彼はオメガのプロダクトを“試す”人物であり、その記録と実績を通じて、製品の耐久性や信頼性を実証するリアルなアンバサダーでした。こうした信頼関係が築かれた結果、1995年から2002年にかけて、オメガは毎年ジャック・マイヨール氏の名前を冠した特別モデルを発表することになります。
これらのモデルは、単なる限定品というだけでなく、マイヨール氏の哲学をデザインに反映させた特別なダイバーズウォッチでした。たとえば、深海を思わせるブルーやグリーンの文字盤、波模様のギヨシェ彫り、そしてイルカのモチーフなど、彼の世界観をそのまま腕時計に投影しています。さらに、ケースサイドに刻まれた「JACQUES MAYOL」の文字も、所有者に特別感を与えるポイントです。
一方で、オメガにとってもマイヨール氏とのコラボは「ブランドの姿勢」を示す重要な試みでした。つまり、単なる機能美やスペックだけでなく、自然との共生や冒険心という“物語”を製品に宿すことで、ブランドの価値を高めたのです。
ポイントまとめ:
- 1981年、マイヨール氏が記録達成時に「シーマスター120」を着用
- 単なる広告塔でなく、実用テストを兼ねたリアルアンバサダーだった
- 1995年~2002年、ジャック・マイヨールモデルが毎年限定発売
- デザインに彼の哲学を反映(ブルー・グリーン、イルカ、波模様)
- オメガは“冒険心”と“自然との共生”をブランドメッセージに昇華
このように、オメガとジャック・マイヨール氏は、単なるブランドと著名人という関係を超えた、「海への敬意」と「人間の限界への挑戦」を共有するパートナーだったのです。
1995年モデル:2501.89の特徴と魅力

たとえ高級時計に詳しくない方でも、オメガの「シーマスター」という名前には聞き覚えがあるでしょう。しかし、その中でも特別な立ち位置にあるのが「ジャック・マイヨール 2501.89」です。1995年に発売されたこのモデルは、オメガがジャック・マイヨール氏との正式なコラボレーションとして世に送り出した記念すべき第1号モデルです。
結論として、2501.89は「ジャック・マイヨール氏が100mフリーダイビングを達成してから20周年」を記念する限定モデルとして製造され、わずか1,500本限定で世に出ました。この希少性は、現在でもコレクターズアイテムとして非常に高い人気を誇ります。
理由として、2501.89が他のモデルと一線を画すのは、シーマスター120をベースにしつつも、マイヨール氏の偉業をたたえる特別な刻印やデザインが施されている点です。特にケースバックには「20th ANNIVERSARY JACQUES MAYOL 100m DIVE」の刻印が施され、2匹のイルカが描かれたデザインが、時計そのものをアートピースへと昇華させています。
具体的なスペックも見逃せません。
- ケース径:36mm(ボーイズサイズながら男女問わず装着可能)
- ムーブメント:クォーツ
- 防水性能:120m
- 文字盤:深いブルーに波模様のギヨシェ加工
このブルーの文字盤が非常に美しく、光の角度によって微妙に表情を変える奥行き感が魅力です。単なる「青いダイバーズウォッチ」ではなく、海への敬意を表現する一つの「作品」といっても過言ではありません。
また、1990年代当時のダイバーズウォッチとしては小ぶりなサイズ感は、現在の大型時計に馴染めない方にとって絶妙なフィット感を提供します。これは、細身のマイヨール氏自身が愛用していたサイズ感でもあり、機能性よりも彼の哲学を大切にした仕様ともいえるでしょう。
ちなみに、2024年現在の中古市場における買取相場は約50,000円~70,000円程度(出典:カイトリマン)。状態や付属品の有無によって価格は変動しますが、今後の希少価値を考えると「今が買い時」と言えるかもしれません。
ポイントまとめ:
- ジャック・マイヨール100m達成20周年記念モデル
- 限定1,500本の希少価値
- ケース裏に記念刻印とイルカのモチーフ
- 深いブルー文字盤のギヨシェ加工が美しい
- 36mmの小ぶりなサイズでユニセックス対応
- 中古市場相場:5万~7万円(2024年時点)
私であれば、“海を愛する哲学”を日常に取り入れたい方にこそ、この2501.89をおすすめします。飽和潜水仕様の本格ダイバーズではありませんが、逆にそれが「ジャック・マイヨールらしさ」でもあるのです。
1996年モデル:2553.41のデザインと限定数

これには、オメガとジャック・マイヨールの関係がさらに深まった象徴的なモデルと言っていいでしょう。1996年に発売された「オメガ シーマスター ジャック・マイヨール 2553.41」は、1995年モデルの成功を受け、より洗練されたデザインと生産数を増やした記念碑的モデルとして登場しました。
結論として、2553.41は限定3,000本で生産され、1995年モデル(2501.89)と比べて流通数が増えたことで、より多くのファンがマイヨール氏の哲学を手に取れるようになりました。ただし「3,000本」といえども、現在の高級腕時計市場では依然として希少性が高く、コレクターズアイテムとしての価値を保ち続けています。
理由として、2553.41の最大の特徴は文字盤の色と質感にあります。1995年モデルのブルーから一転し、1996年モデルでは深みのあるグリーンカラーが採用されました。このグリーンは、マイヨール氏が愛した“深海の静けさ”や“自然との調和”を象徴しており、見る者に落ち着きと癒しを与える印象的なデザインです。
具体例を挙げれば、文字盤には前作同様の波模様のギヨシェ加工が施され、光の加減によって海面を思わせる柔らかな反射が現れます。インデックスには夜光塗料が使用されており、視認性とデザイン性のバランスが絶妙です。
さらに、ケースのサイドには「JACQUES MAYOL 1996」という刻印がしっかりと入っており、所有する喜びを感じさせるディテールが加わっています。この刻印は、見た目の豪華さというよりも、“自分だけが知っている特別感”を大切にしたオメガらしい演出です。
スペック面では以下のような特徴があります:
- ケース径:36mm
- ムーブメント:クォーツ
- 防水性能:300m(シーマスター プロフェッショナル仕様)
- 文字盤:深緑のギヨシェ彫り、夜光インデックス
ここで注目すべきは、防水性能が300mに強化されている点です。1995年モデル(120m)と比較して、大幅に実用性が向上しており、実際のダイビングにも十分対応できるスペックとなりました。これは、マイヨール氏の“冒険者”としての側面をより強く意識した改良と言えます。
ちなみに、2024年現在の中古市場での買取相場は70,000円前後(出典:カイトリマン)。状態や付属品次第でこれを上回るケースも多く、今後さらに価値が高まることが予想されます。
ポイントまとめ:1996年モデル
- 1996年、限定3,000本生産
- 深いグリーン文字盤に波模様のギヨシェ加工
- ケースサイドに「JACQUES MAYOL 1996」の刻印
- 防水性能300mにスペックアップ
- 中古市場相場:7万円前後(2024年時点)
つまり「ブルーのマイヨールは有名でも、グリーンの1996年モデルは玄人好み」ということです。他人とは違う“通”な選択をしたい方にこそ、この2553.41はおすすめだと断言できます。
1997年モデル:2500.80のイルカデザインと限定数

このように言うと少し感傷的かもしれませんが、オメガのジャック・マイヨールシリーズにおける「2500.80」は、“イルカとともに泳ぐ男”であるマイヨール氏の世界観を最も色濃く反映したモデルと言えるでしょう。1997年に登場したこのモデルは、マイヨール氏とオメガとのコラボ3年目にして、シリーズの個性を際立たせた象徴的な一本となりました。
結論からお伝えすると、2500.80は限定5,000本という当時最大規模の生産数を誇りました。これは、前作(1996年モデル)の成功を受けて、より多くのファンに届けたいというオメガの意志の表れでもあります。とはいえ、現在ではこの数も“十分にレア”な部類に入り、愛好家の間では高値で取引されています。
理由として、2500.80の最大の特徴は、文字盤中央に描かれたイルカのデザインです。マイヨール氏が生涯をかけて愛し続けたイルカ。そのイルカたちが、まるで深海を泳ぐかのように文字盤にレイアウトされており、見た瞬間に“彼の世界”へと引き込まれるデザインに仕上がっています。
具体例としては、ブルーの文字盤に配置されたイルカが、上向き・下向きに戯れるような遊び心のあるデザインとなっており、これはマイヨール氏が“人とイルカの共存”を願ったメッセージでもあります。ダイバーズウォッチでありながら、これほど詩的なモチーフを大胆に取り入れたモデルは非常に珍しく、現在でもコレクターズアイテムとして高い人気を誇ります。
スペック面では以下のような特徴が挙げられます:
- ケース径:36mm
- ムーブメント:クォーツ
- 防水性能:300m
- 文字盤:深海を思わせるブルー、イルカモチーフ、ギヨシェ加工
- 裏蓋にもギヨシェ彫りを施し、高級感を演出
また、2500.80は見た目のインパクトだけでなく、シーマスター プロフェッショナルのスペックをしっかりと継承しており、ダイビングにも本格対応。実用性とアート性を両立した、まさに“マイヨールモデルの完成形”とも呼べる逸品です。
2024年現在の中古市場相場は70,000円程度(出典:カイトリマン)。一部の美品は10万円近くで取引されることもあります。特に、イルカモチーフが綺麗に残っている個体はプレミアム価格が付きやすい傾向にあります。
ポイントまとめ:1997年モデル
- 1997年、限定5,000本生産(シリーズ最大規模)
- イルカが泳ぐ文字盤デザインで世界観を表現
- 深海を思わせるブルーとギヨシェ加工の美しさ
- 300m防水、実用性も抜群
- 中古市場相場:7万円前後(2024年時点)、美品は10万円超も
私が店頭で2500.80をおすすめする時、よくこう伝えます。「これは単なる“時計”ではなく、マイヨール氏の“哲学”を手にする行為なのです」と。ダイバーズウォッチにしては珍しい“詩的な魅力”を持った一本、それが2500.80です。
1998年モデル:2506.70の特徴と限定数

それでは、1998年に登場した「オメガ シーマスター ジャック・マイヨール 2506.70」について解説していきます。このモデルは、前年度のイルカデザインを踏襲しつつも、「落ち着き」と「洗練さ」を重視した大人のためのマイヨールモデルとして位置付けられています。
結論として、2506.70は限定4,500本で製造されました。1997年モデル(2500.80)の5,000本より少なく、生産数をあえて抑えたことで、希少価値がより高まっています。これは「より選ばれた人に向けた一本」を意識したオメガの戦略でもあり、実際にコレクターズアイテムとしての人気が高まっています。
理由として、2506.70の最大の特徴は、深みのあるグリーンカラーの文字盤です。これは1996年モデル(2553.41)で採用されたグリーンとは異なり、よりシックで落ち着いたトーンに調整されており、マイヨール氏が愛した“海の静けさ”をよりリアルに表現しています。
具体的には、中央に控えめなイルカのモチーフが施されているものの、2500.80に比べるとイルカの主張は控えめ。あくまで「さりげなく」「品良く」イルカとマイヨールの世界観を感じられるようデザインされています。これにより、ビジネスシーンでも違和感なく着用できる、大人のためのダイバーズウォッチに仕上がっています。
スペックとしては以下の通りです:
- ケース径:36mm
- ムーブメント:クォーツ
- 防水性能:300m
- 文字盤:深緑色、控えめなイルカモチーフ、波模様のギヨシェ加工
- ケース裏には高級感あふれるギヨシェ彫りを施した特別仕様
一方で、防水性能やケースサイズは前作2500.80と同様に300m対応、36mmのボーイズサイズであり、日常使いにも十分なスペックを備えています。デザイン性と実用性を高次元で両立させたモデルと言えるでしょう。
2024年現在、中古市場での買取相場は50,000円前後(出典:カイトリマン)。ただし、状態が良く、オリジナルボックスや保証書が揃っている個体では、さらに高値が付くケースもあります。2500.80の派手さに抵抗がある方にとっては、「知る人ぞ知る名品」として非常におすすめできるモデルです。
ポイントまとめ:1998年モデル
- 1998年、限定4,500本生産(前年度より希少)
- 落ち着いたグリーン文字盤と控えめなイルカデザイン
- ビジネスシーンにも馴染む大人のマイヨールモデル
- 300m防水、実用性も十分
- 中古市場相場:5万円前後(2024年時点)
私がこの2506.70をおすすめするのは、「さりげなくマイヨールの世界観を楽しみたい方」に対してです。目立ちすぎず、でも確かに語れるストーリーがある。そんな“一歩引いた美学”を求める大人にぴったりの一本です。
1999年モデル:2554.80の特徴と限定数
こうして歴代のジャック・マイヨールモデルを振り返ると、1999年に登場した「オメガ シーマスター ジャック・マイヨール 2554.80」は、シリーズの“原点回帰”とも言える一本として位置付けられます。これは単なるデザイン変更ではなく、マイヨール氏の本質をもう一度見つめ直す、オメガなりのメッセージが込められたモデルです。
結論として、2554.80は限定3,500本で生産され、前年度(1998年モデル 2506.70)の4,500本よりもさらに絞った数量となっています。この減産は「より価値あるものを手にする喜び」をユーザーに提供する意図があったと考えられます。
理由として、2554.80は1996年モデル(2553.41)のコンセプトを再構築したものですが、文字盤カラーを海をイメージしたディープブルーへと戻したことが大きなポイントです。これは、マイヨール氏が潜り続けた“青い世界”へのリスペクトを強調し、同時にシーマスターらしい王道のビジュアルを追求した結果です。
具体的には、文字盤には全面にギヨシェ彫りが施されており、イルカのデザインはあえて省かれています。これにより、過去モデルのような“遊び心”を控えめにし、プロフェッショナルツールとしてのダイバーズウォッチ本来の姿を取り戻しています。まさに“シンプル・イズ・ベスト”を体現した一本と言えるでしょう。
スペックは以下の通り:
- ケース径:36mm
- ムーブメント:クォーツ
- 防水性能:300m(シーマスター プロフェッショナル基準)
- 文字盤:ディープブルー、波模様のギヨシェ加工
- ケース裏には高級感あるギヨシェ彫りを施したデザイン
特筆すべきは、視認性に優れた大型インデックスと針のデザインです。夜光塗料がしっかりと塗布されており、ダイビング中でも視認性を確保。デザイン性と機能性のバランスが、歴代マイヨールシリーズの中でも特に優れていると評価されています。
2024年現在、中古市場での買取相場は70,000円前後(出典:カイトリマン)。イルカモチーフが無いぶん、“玄人向け”と思われがちですが、実際は「マイヨールの精神性をスマートに纏いたい」人に好まれる傾向があります。フォーマルでも使える万能モデルとして再評価が進んでいます。
ポイントまとめ:1999年モデル
- 1999年、限定3,500本生産(希少性が高い)
- イルカデザインを排除し、シンプルさを追求
- ディープブルー文字盤に波模様のギヨシェ加工
- 視認性・機能性に優れたプロフェッショナル仕様
- 中古市場相場:7万円前後(2024年時点)
私が店頭で2554.80をご紹介する際、よくこう言います。「これはマイヨール氏の“海との対話”を静かに腕に刻むモデルです」と。過剰な装飾を排し、あくまで“青の世界”に寄り添ったデザイン。それこそが2554.80の魅力です。
2000年モデル:2506.80の特徴と限定数

今でもそうですが、時計の世界では「復刻」や「原点回帰」が一つのトレンドとなっています。その中で、オメガが2000年に発表した「ジャック・マイヨール 2506.80」は、“イルカデザインの復活”という明確なテーマを持った意欲作でした。このモデルは、1997年モデル(2500.80)で好評だったイルカモチーフを、再びデザインの中心に据えたことで知られています。
結論として、2506.80は限定3,000本で生産されました。これは1999年モデル(2554.80)の3,500本からさらに500本減らし、希少性をより高めた数字です。「必要以上に市場に出さない」というオメガの戦略が感じられる、生産数のコントロールが光る一作です。
理由として、2506.80の最大の魅力は、美しく透明感のあるブルー文字盤に描かれたイルカのデザインにあります。これは単なる装飾ではなく、マイヨール氏が目指した「人間と海洋生物の共生」を表す象徴でもあります。2500.80に比べてイルカのデザインが控えめで、より日常使いを意識した“さりげなさ”がポイントです。
具体的には、深いブルーの文字盤が光を受けることで、まるで海中を覗いているような錯覚を与えます。このブルーは、1997年モデルのややマットなブルーに対し、透き通るようなクリアな発色が特徴で、現代のファッションにも自然に馴染む色合いにアップデートされています。
スペックとしては以下の通りです:
- ケース径:36mm
- ムーブメント:クォーツ
- 防水性能:300m(ダイバーズウォッチとして十分なスペック)
- 文字盤:鮮やかなブルー、さりげないイルカモチーフ
- ケース裏にはギヨシェ彫りが施された特別仕様
また、イルカデザインが復活したことで、2506.80は「マイヨールシリーズの象徴的アイコンを現代風にアレンジしたモデル」として評価され、コレクターのみならず、オメガ初心者にも人気が広がっています。
2024年現在の中古市場における買取相場は、70,000円前後(出典:カイトリマン)。特にイルカデザインが綺麗に残っている個体や、付属品が揃っているものは、プレミアム価格が付く傾向にあります。
ポイントまとめ:2000年モデル
- 2000年、限定3,000本生産(希少性アップ)
- イルカモチーフが復活し、デザイン性が強調
- 深く透明感あるブルー文字盤が魅力
- 300m防水、ダイビングにも対応する実用性
- 中古市場相場:7万円前後(2024年時点)
私がこの2506.80をお客様にご紹介する際、必ずこう伝えます。「イルカが好きな方、海を愛する方なら、この時計は単なる道具ではなく“パートナー”になります」と。見た目だけでなく、そこに込められた“物語”を腕に巻けることこそ、マイヨールモデルの醍醐味です。
2001年モデル:2507.80の特徴と限定数

今回のように、オメガ シーマスター ジャック・マイヨールシリーズの流れを追っていくと、2001年モデル「2507.80」は“シリーズ随一のシンプルモデル”として異彩を放つ存在です。派手さやイルカモチーフを排し、“静けさ”そのものをデザインに昇華したこのモデルは、実は非常に奥深い一本なのです。
結論として、2507.80は限定4,000本で生産されました。前年(2000年モデル 2506.80)が3,000本だったため、生産数はやや増えたものの、それでも高級時計市場では十分に“希少”な部類に入ります。
理由として、このモデルはイルカのモチーフや波模様といった過去モデルのアイコニックなデザイン要素をあえて取り除き、“純粋なダイバーズウォッチとしての本質”に立ち返ることを意図して作られたと言われています。言ってしまえば、これはマイヨール氏自身の“無駄を削ぎ落とした美学”を具現化した時計なのです。
具体的には、文字盤は深いブルーで統一され、装飾的なギヨシェ彫りやイルカモチーフは一切ありません。一方で、ケースサイドには「JACQUES MAYOL 2001」という刻印が施されており、そこには小さくイルカのシルエットも添えられています。この“さりげない演出”こそが、このモデルの真骨頂です。
スペックは以下の通り:
- ケース径:36mm
- ムーブメント:クォーツ
- 防水性能:300m(シーマスター プロフェッショナル仕様)
- 文字盤:装飾なしのディープブルー、マットな質感
- ケースサイドに「JACQUES MAYOL 2001」刻印+イルカアイコン
このため、ビジネスシーンやフォーマルな場でも違和感なく使用できる点が大きな魅力です。従来のマイヨールモデルが持っていた“遊び心”を抑え、どんなシーンでも堂々と使える“完成度の高さ”を誇ります。
2024年現在の中古市場での買取相場は50,000円前後(出典:カイトリマン)。他モデルに比べ派手さはありませんが、その分“通好み”として一定の需要を維持しています。むしろ「イルカは好きだけど、ゴテゴテしたデザインは苦手」という方にとって、これ以上ない選択肢となるでしょう。
ポイントまとめ:2001年モデル
- 2001年、限定4,000本生産
- イルカモチーフや波模様を排した“純粋なダイバーズ”
- ケースサイドにさりげない刻印+イルカアイコン
- 300m防水、シンプルさが魅力
- 中古市場相場:5万円前後(2024年時点)
私であれば、「腕元で語りすぎないマイヨールが欲しい方」にこの2507.80をおすすめします。あくまで静かに、しかし確かに“マイヨールの哲学”を感じさせる。そんな一歩引いた美しさこそ、このモデルの最大の魅力です。
2002年モデル:2588.80の特徴と限定数

繰り返しますが、オメガの「ジャック・マイヨール」シリーズは1995年から始まり、2002年の「2508.80」をもって一つの終着点を迎えます。このモデルは、マイヨール氏へのオマージュとして集大成的な意味合いを持ち、単なる限定品ではなく、シリーズの“フィナーレ”として特別な存在感を放っています。
結論として、2508.80は限定3,500本で生産されました。生産数だけ見れば中間的な数値ですが、“シリーズ最終モデル”という付加価値により、市場では高い人気を誇り続けています。特に、マイヨール氏が2001年に逝去したことも重なり、彼の功績を讃える“最後の一本”としての意味が強いのが特徴です。
理由として、2508.80の最大のポイントは、文字盤のイルカデザインが従来とは異なるレイアウトで描かれている点です。1997年モデル(2500.80)ではイルカが上向き・下向きに戯れていましたが、2508.80では2匹ずつ向きを揃えたイルカがペアになり、整然と並ぶデザインとなりました。
この“整ったイルカ”のデザインは、シリーズの締めくくりにふさわしい“静けさ”と“秩序”を表現しており、まさにマイヨール氏が晩年に語っていた「自然との調和」そのものを象徴していると言えます。
具体的なスペックはこちらです:
- ケース径:36mm
- ムーブメント:クォーツ
- 防水性能:300m(プロフェッショナル仕様)
- 文字盤:深海をイメージしたディープブルー、2匹ずつ揃ったイルカモチーフ
- ケース裏には高級感あるギヨシェ彫り
- ケースサイドに「JACQUES MAYOL 2002」の刻印
また、針のデザインにも小さな変化が見られ、肉抜きだった針が夜光塗料で満たされたソリッドなものへと進化。これにより、暗所や水中での視認性が向上し、実用面でもシリーズの集大成にふさわしい完成度となっています。
2024年現在の中古市場では、買取相場が60,000円前後(出典:カイトリマン)。状態が良好な個体やフルセット品では、プレミアム価格で取引されることもあり、「最後のマイヨール」というブランドバリューは依然として健在です。
ポイントまとめ:2002年モデル
- 2002年、限定3,500本生産(シリーズ最終モデル)
- イルカが2匹ずつ整列した特別デザイン
- 深いブルーの文字盤に静けさと秩序を表現
- 針のデザイン改良で視認性向上
- 中古市場相場:6万円前後(2024年時点)
私がこの2508.80をおすすめする際は、必ずこう伝えます。「これはジャック・マイヨールの“ラストダイブ”を象徴する時計です」と。彼が生涯をかけて追い求めた自然との共生、静寂、調和。そのすべてを腕元で静かに語ることができる、まさに“物語を持つダイバーズウォッチ”なのです。
オメガ ジャック・マイヨール 1996年製モデルの魅力に迫る!

1996年モデル:2553.41の詳細スペックとデザイン

どれだけ多くのオメガファンがいても、「1996年モデル 2553.41」が持つ“個性”を正確に語れる方は意外と少ないかもしれません。これは、1995年モデル(2501.89)の成功を受けつつも、独自の美学を追求した“深化系”マイヨールモデルなのです。
結論として、2553.41はシーマスター プロフェッショナルの高機能を備えつつ、ジャック・マイヨール氏の哲学を色濃く反映したデザインモデルです。特に、深みのあるダークグリーンの文字盤は、シリーズの中でも異彩を放つ特徴となっています。
理由として、1995年モデルがブルーを基調としていたのに対し、2553.41では**「深海の静けさ」をイメージしたグリーン文字盤**を採用。さらに、全体に波模様のギヨシェ加工が施され、光の角度によって“揺らぐ水面”のような美しい表情を見せます。この色味と質感の選択は、マイヨール氏が語った「人間と海の一体感」を象徴する意匠でもあります。
具体的なスペックはこちらです:
- ケース径:36mm(ボーイズサイズ、ユニセックスで使用可能)
- ムーブメント:クォーツ(正確性・扱いやすさ重視)
- 防水性能:300m(プロフェッショナルダイバーズ基準)
- 文字盤:ダークグリーン+波模様ギヨシェ彫り
- ケースサイドに「JACQUES MAYOL 1996」の刻印
- 風防:サファイアクリスタルガラス
- ベゼル:逆回転防止機構付き
また、インデックスと針にはしっかりと夜光塗料が施されており、視認性も申し分なし。まさに“本格派ダイバーズ”としての性能を保ちながら、マイヨール氏ならではの“静かな存在感”を備えています。
ケースサイドに刻まれた「JACQUES MAYOL 1996」の文字も、このモデルだけの特別なディテール。見るたびに“特別な一本を選んだ自分”を実感できるでしょう。
ポイントまとめ:
- 1996年、限定3,000本生産
- 深海をイメージしたダークグリーン文字盤+波模様ギヨシェ加工
- ケースサイドに特別刻印「JACQUES MAYOL 1996」
- 300m防水、プロユースにも対応
- クォーツムーブメントで高精度&扱いやすさ抜群
派手ではない。でも確かに存在感がある。それが2553.41の最大の魅力なのです。
1996年モデルの希少性とコレクターズアイテムとしての価値

ただ単に「限定モデル」という言葉だけでは、オメガ シーマスター ジャック・マイヨール 1996年モデル 2553.41の本当の価値は語れません。このモデルは、“コレクターズアイテム”として特別な存在感を放つ一本であり、実用性だけでなく、投資価値や資産性という面でも注目されています。
結論として、2553.41は全世界3,000本限定で生産された、希少性の高いモデルです。オメガが量産ブランドでありながら、ここまで本数を絞ったモデルは決して多くありません。この“本数の少なさ”が、今日においてもコレクターズアイテムとして価値を維持する大きな要因となっています。
理由として、1996年モデルの2553.41は、ジャック・マイヨール氏とのコラボ第2弾として製作された“特別なタイミング”のモデルであり、初期シリーズならではの人気と、1996年という記念年が重なっています。マイヨール氏が1981年に達成したフリーダイビング101m記録から15周年の節目でもあり、その意味合いは深いのです。
さらに、ダークグリーンの文字盤という“異色”のカラーリングが、他のジャック・マイヨールモデルとは一線を画す個性を放ちます。このカラーリングは好き嫌いが分かれる反面、マイヨールファンやコアなオメガコレクターにとっては“絶対に外せない一本”として支持されています。
市場価値という観点から見ても、2553.41は流通量が少なく、年々プレミアム感が高まっているモデルです。2024年現在、中古市場に出回る個体はごくわずかで、特にフルセット(箱・保証書付き)の美品は、通常相場(7万円前後)よりも高値で取引される傾向にあります。
また、オメガが2000年代に入ってからは“より現代的な大型モデル”にシフトしていったため、36mmサイズのマイヨールシリーズは今や“小径スポーツモデル”として再評価が進行中です。現代の市場では、この手頃なサイズ感が逆に希少となり、資産価値としても安定した評価を受けています。
ポイントまとめ:
- 全世界3,000本限定、シリーズ初期の希少モデル
- ダークグリーン文字盤が放つ“異色”の個性
- フリーダイビング101m達成から15周年の記念年に製作
- 流通量が少なく、プレミアム感が年々上昇
- 36mmのボーイズサイズが現代では逆に希少価値に
これは、コレクターズアイテムであると同時に、“語れる時計”です。
ただのスペック勝負ではない、“物語を持つ希少な一本”。だからこそ、オメガファンだけでなく、価値のわかる人にこそ選ばれ続けているのです。
1996年モデルの中古市場での価格相場と購入ポイント
私は、オメガのジャック・マイヨール 1996年モデル 2553.41が「いまだからこそ狙い目」と感じています。なぜなら、マイヨールシリーズの中でも2553.41は中古市場での流通量が極めて限られつつある一方で、価格相場はまだ“高騰前夜”といえる水準だからです。
結論として、2024年時点での2553.41の中古市場価格相場は70,000円前後。これは状態や付属品(箱・保証書など)の有無によって変動し、フルセットの美品であれば8万円台後半〜10万円近い価格帯での取引も珍しくありません(出典:カイトリマン、ピアゾ)。
理由として、このモデルは元々3,000本という生産数の少なさに加え、1996年から既に30年近くが経過しているため、状態の良い個体が非常に希少となっています。特に以下の条件を満たすものは、プレミアム価格になる傾向が強いです。
- 純正ブレスレットが残っている
- 文字盤やインデックスに劣化がない
- ケースサイドの「JACQUES MAYOL 1996」刻印が鮮明
- オリジナルボックス・保証書(ギャランティ)付属
- オーバーホール歴やメンテナンス履歴が明記されている
一方で、文字盤の夜光部分が焼けていたり、風防に傷がある場合は評価が下がり、相場も50,000円前後まで落ちるケースもあります。ただし、それでも“マイヨール2553.41”というブランド価値は失われず、将来的な値上がりを期待して購入する方も多いのが実情です。
ここで、購入時のポイントを整理しておきましょう。
購入時のチェックポイント:
- フルセット(箱・保証書付き)が理想
- 外装の傷・打痕・風防の状態を要確認
- ケースサイド刻印の残り具合
- 定期的なメンテナンス歴(OH歴)有無を確認
- 販売店の信頼性(並行輸入品・個人売買は慎重に)
加えて、オメガ正規サービスでのオーバーホール費用(5〜7万円程度)を考慮し、購入後のメンテナンスコストも予算に組み込むのが賢明です。
マイヨールシリーズは、年式ごとに“似て非なる個性”があります。
その中でも1996年モデルは、グリーン文字盤という独特の立ち位置で、今後確実に再評価される存在です。価格が10万円を超えてから慌てて探しても、コンディションの良い個体はなかなか出てきません。
ポイントまとめ:
- 2024年時点の中古相場は約70,000円前後
- フルセット美品は8万〜10万円のプレミアム個体も
- 流通量が減少しつつあり、“今が狙い目”
- 購入時は付属品・状態・信頼できる販売元を確認
- メンテナンスコストも事前に計算しておく
こうして冷静に分析すると、2553.41は“静かに価値が上がっていく名品”であることが分かります。長く使うもよし、コレクションとして持つもよし。手に入れるなら、今が絶好のタイミングと言えるでしょう。
1996年モデルの買取相場と査定のポイント

もし、あなたがオメガ ジャック・マイヨール 1996年モデル 2553.41を手放すことを検討しているなら、今が一つの“良いタイミング”かもしれません。なぜなら、中古市場での希少性がじわじわと認知され始めており、買取相場も安定的に高値をキープしているからです。
結論として、2024年現在の2553.41の一般的な買取相場は約70,000円前後。これは状態によって大きく変動し、美品・フルセットの場合は8万円〜10万円近い高額査定が期待できます(出典:カイトリマン、ピアゾの査定事例より)。一方で、ブレスレットや付属品の欠品、外装のダメージが大きい場合は5万円台まで下がることもあります。
なぜここまで買取価格が安定しているのか。理由は明確で、2553.41は生産数3,000本という希少性、そして“グリーン文字盤”というコアなファン層に支持される個性を兼ね備えているからです。流通量の少なさに対して、欲しがるユーザーが一定数存在し続けている。この“供給と需要のバランス”が、安定相場の裏付けになっています。
高く売るための査定ポイント
ここで、2553.41をできるだけ高値で売却するために押さえておきたいポイントをご紹介します。
査定前に確認すべきポイント:
- 純正ブレスレット・バックルが揃っているか
- ケースや風防に大きな傷・打痕はないか
- ケースサイドの「JACQUES MAYOL 1996」刻印が明瞭か
- 付属品(箱・保証書・取扱説明書・コマ)は残っているか
- オーバーホール歴・メンテナンス履歴が分かるか
特に、オーバーホール済みであることは査定額にプラス評価として反映されやすく、状態が良ければ10,000円近く査定が上がることもあります。逆に、風防の傷やベゼルの打痕は大幅な減額対象になるため、売却前に簡易的なポリッシュ(磨き)を依頼するのも一つの手です。
また、売却時期も重要なポイント。年末やボーナスシーズン、またはオメガの市場需要が高まるタイミング(映画公開・記念イヤーなど)を狙うことで、査定額が通常より高くなるケースがあります。特に、ジャック・マイヨールに関連するイベントや話題が出た時はチャンスです。
さらに、複数の買取専門店で相見積もりを取ることも鉄則。ブランド時計に強い買取店であれば、マイヨールモデルの価値を正確に評価してくれるため、1社だけで決めず、3〜5社の査定を比較することを強くおすすめします。
ポイントまとめ:
- 買取相場は約70,000円前後(状態により5万〜10万円まで幅あり)
- フルセット・美品は高値査定、オーバーホール済ならプラス評価
- 傷・打痕は減額対象、事前メンテで査定額UPを狙う
- 売却タイミングと相見積もりが高額買取の鍵
- 需要が高まる時期を見極めて売るのがベスト
じっくりと相場を見極め、納得のいく価格で手放すこと。
それが、このモデルにふさわしい売却の仕方だと言えるでしょう。
1996年モデルのメンテナンスと長く使うためのコツ

これを理解した上でお伝えしますが、オメガ シーマスター ジャック・マイヨール 1996年モデル(2553.41)は、しっかりと手入れを続ければ、何十年にもわたり一生モノの相棒として使い続けられるダイバーズウォッチです。ただし、そのためには正しいメンテナンスと扱い方が欠かせません。
結論として、2553.41を長く使い続けるための最大のポイントは**「定期的なオーバーホール」と「日常のちょっとしたケア」**にあります。これを怠ると、たとえ名門オメガ製とはいえ、時計本来の精度や美しさは徐々に失われてしまいます。
理由として、1996年製の2553.41はすでに製造から約30年が経過しています。クォーツムーブメントとはいえ、内部のパーツは経年劣化や潤滑油の乾燥といったダメージを避けられません。また、ダイバーズウォッチとして防水性を誇りますが、ガスケット(パッキン)類は5〜7年での交換が推奨されています。これを怠ると防水性能が著しく低下し、思わぬ浸水トラブルに繋がる危険性もあります。
オーバーホール(OH)の目安と費用
- 推奨頻度:5年に1回程度
- オメガ正規サービスのOH費用:5万〜7万円程度(状態により変動)
- パッキン交換・パーツ交換費用は別途発生する場合あり
オメガ正規店でのオーバーホールを推奨する理由は、純正パーツによる修理・調整が確実に行われるため、リセールバリューを維持しやすいからです。非正規業者による格安OHはリスクも伴うため、長期的な視点で考えると正規対応がベターです。
日常ケアで意識すべきこと
- 使用後は柔らかいクロスで全体を軽く拭き取る(特に汗・水分・埃)
- 海水に触れた場合は真水で優しく洗い流す(塩分は腐食の原因)
- 定期的にブレスレット部分を中性洗剤でクリーニング
- 磁気を避ける(スマホ・PC・スピーカーの近くに長時間置かない)
- 防水テストは2年に1回が理想
また、使用しない期間も定期的に稼働させること(クォーツでも重要)が、ムーブメントの健康を保つコツです。特に長期間放置していると、潤滑油が固まり、動作不良の原因となります。
マイヨールシリーズは“使いながら育てる時計”です。メンテナンスが、その価値を未来へ繋ぐことでしょう。
ポイントまとめ:
- 5年ごとのオーバーホール(OH)が長持ちの鍵
- 正規サービスでのOHが資産価値維持には最適
- 日常の簡易ケア(拭き取り・洗浄・磁気対策)を習慣化
- 防水性能のチェックは2年に1回が安心
- 長期保管時も時々稼働させてムーブメントの健康を守る
こう考えると、2553.41は決して“手間がかかる時計”ではなく、“付き合えば付き合うほど愛着が湧く時計”です。
あなたの人生とともに時を刻み続けるために、適切なケアと愛情をかけてあげてください。
まとめ|オメガ ジャック・マイヨールの歴代・1996年製モデル
記事のポイントをまとめます。
- ジャック・マイヨールはフリーダイビングで100m超を記録した伝説的ダイバー
- オメガとのコラボはシーマスター120を着用したことがきっかけ
- 1996年モデル2553.41は深海をイメージしたダークグリーン文字盤が特徴
- ケースサイドには「JACQUES MAYOL 1996」の刻印が入り所有感を高める
- 2553.41は限定3,000本で市場流通量が非常に少ない希少モデル
- 36mmサイズのボーイズケースが現代ではユニセックスで人気
- クォーツムーブメントで高精度ながら手軽に扱える
- 1996年モデルは“静かな個性”を好むコレクターに選ばれる
- 2024年時点での中古市場相場は約7万円で美品はさらに高値
- 買取査定額も高くフルセットなら10万円近い提示例もある
- 買取ではオーバーホール歴や刻印の状態が高評価ポイント
- 売却時はタイミングと複数店査定で高額を狙える
- 購入時は付属品の有無と信頼できる販売店選びが重要
- 長く使うには5年ごとのオーバーホールが必須
- 日常の簡易ケアと防水テストが時計を守る基本となる
オメガ ジャック・マイヨール 1996年モデルは、単なるダイバーズウォッチを超えた「物語を持つ時計」です。
希少性やデザイン性、資産価値まで含めて、今なお多くのファンに愛され続けています。今回の記事が、あなたの1本との素敵な出会いのきっかけになれば幸いです。
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